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わたしの棺桶に誰を入れるかを考える日々

何度も見直される俺的最強ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」

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こんばんは、夜のヘヴィポエマーことフィジカルプロフェットゆあたりです。

 

本当は別記事を更新する予定でしたが、気分が乗らないので今回は何度も見返している、ファッション×恋愛など多角的な面で評価されている「セックス・アンド・ザ・シティ」(以降SATC)をもとに、随筆します。

 

 

フェミニスト量産ドラマ

まず誤解しないでいただきたいのですが、僕はセックス・アンド・ザ・シティが大好きです。いまでも定期的に見たくなるドラマ・映画の1つです。それは単純にゲイが好むフリーセックスの先にある結果的に「結婚」という幸せに収束するというものを夢見させる「結局ハッピーエンド系」が好きといういうわけではありません。ですが、登場人物やストーリー、そして見せ方について何度も見たくなるほど好きなのです。

 

その魅力は、何度も見ているうちに見えてくるものがあります。

 

主人公キャリーをはじめとするフェミニズム

 

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ゲイも出演し、映画2作目の序盤ではゲイの登場人物がドラマにおけるある結末を迎えますが、全体を通して女性目線の女性向けのドラマです。そして、主要登場人物は、仕事をしっかりしているシングルウーマン。その上で「結婚」をゴールと見るようにする一方、現状の恋愛やワンナイトなどを含むフリーセックスといった数々の色恋沙汰を問題提起と称してドラマを演出している。

 

見ているうちにわかってくるのですが、女性が優位であるべきというものよりも「女性は男性にこうされるべき」というおこがましいものが垣間見させてくるのです。

 

たとえば、ファーストシーズン終盤でキャリーは恋人のビッグと別れます。その理由も、何度も恋愛を経験して結婚でも失敗を重ね慎重になっている男性ビッグにたかだか1年ちょっとで「私だけだと約束して」とプロポーズともとれる脅迫に近いものを押し付けて、慎重になっているビッグを跳ね除けます。両方からの別れともとれますが、「ただのわがままな女」に見えてしまいます。

 

ネタバレになってしまうので詳細は省きますが、ドラマ全シーズン・映画2作を通じて主人公キャリーのヒスっぷりと達観したようなフェミニズムが随所に感じ取れます。

 

全てのエピソードを含め、放送された時代背景も関係あるとは思いますが、いわゆる「キャリアウーマン」が台頭され、女が男のように振る舞い、女が男のようにキャリアを持つのが認知され、許容され、社会的にも受容されているということが全編を通してあります。(ビアンのような性を転換・変質したものではなく、純粋にそのままでフェードしていくもの)

 

とりわけ、ファーストシーズン序盤で主人公キャリーは「女が男のようにヤリ捨てを出来るのか」をテーマに行動をうつすわけですが、これは「男になりたい訳では無い」の裏返しと取れます。本来なら女性らしく紳士からの扱いを受けたいのに、今までの古臭い女性という枠をこえ、社会的に自立した上でパートナーと結ばれキャリアか家庭かを選択します。これに至るまでにSATCの登場人物は七転八倒を繰り返します。

 

そして家庭に入った「ゴール」を最終地点とし、自分たちが望む幸せとは何かを模索するのがドラマの全6シーズンです。

 

サマンサという存在

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彼女は、文字通りセックスを目的として生きてるSATCのフリーセックスのアイコンである。

 

まさにスポーツのファックが生き甲斐な彼女だが、 劇中においてそんなサマンサですら結婚や幸せにおけるリスク、恋愛の経験を十二分に吟味している。というのも、セックスだけというイメージが付きやすいサマンサは、しっかり数える限りではあるが真剣な恋愛をしているからだ。そして、恋人がいる間は浮気を基本的にしない。フリーという自分のポジションというものを客観視した上で自由に人生を謳歌しているだけなのだ。

 

劇中では一番ド派手ながらも、その腰の据え方で、とある理由で仕方なくウィッグを被るのですが、それを脱ぎ捨て言うセリフがまた女性の強さを物語っているのが特徴的。

 

彼女のセリフはまさに女性にパワーを付けさせるものが多いです。

 

ミランダという存在

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赤毛のハーバード卒のインテリシングルウーマン、ミランダ。様々なタイプの男性と夜を重ね、また恋愛も重ね、論理的に自分の欲望と社会的体裁を考え、自分に素直に生きるミランダは、一番大人と言える。男女同権主義。

 

弁護士という職業も相まって強かな女と思われがちなミランダだが、常に人間社会の孤独と向き合う弱さを抱えたひとりの女性ということが劇中演じられています。強い故に、社会的に成功して自立しているが故に男性との距離感に悩まされ、それは劇場版に至るまで右往左往します。しかし、そんな彼女をありのままで受け止める存在が終盤結びへと導きます。SATCの中では1番落ち着く女性です。

 

劇中ではチビ・デブ・ハゲなど様々なタイプと付き合った経験があると公言。しかし、序盤では自分に合わなくなったもしくは消えたと言っている。

 

シャーロットという存在

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SATCの中で常識ぶった、節度ある男女関係を理想とするが故に1番の爆弾女ともいえるワスプ、シャーロット。普段は画廊で働く自立したいわゆる「聡明な」女性だが、男性に対しては逸脱して夢見がち。つまり理想が高い。王子様を待っている女。

 

しかし、理想が高いながらもそれは上辺だけの紳士が多かったことをシーズン終盤で気づくわけです。シャーロットで学べることは、理想ばかりを追い求めた先に自分の理想は実現しないということ。妥協ではなく、真に自分に合うものを見つけるためにはやはり向き合い方を変えるのがベストなのだと。

 

劇中では、フェラチオ・アナルセックスは生理的に無理だとして、数人男性を振っています。

 

キャリーという存在

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主人公であり、SATCの核。セックス人類学者(自称)。

 

スモーカーであり、劇中作「セックスアンドザシティ」のコラムニスト。人気作といわれているコラムのおかげで収入は多めと自称するも、買い物依存症の傾向があり、靴に何百ドルも費やす。

 

彼女という存在は、女性の「お姫様」というスタイルを体現しているフェミニズムが随所に演じられている存在といえる。

 

相手の過去の結婚の失敗を考慮しなくても、「自分の世界や人生に女を入れない男」と付き合い、理解したつもりで二人の関係という人質で自分の理想とする恋愛観をじわじわと押し付ける悪意なきフェミニストだ。

 

賢いようにも、愚かにも脚色されているが、トータルでいえば自己中心的なだけ。とも見えるが、やはり主人公らしく問題提起・行動・客観視・振り返りをひたすら繰り返します。

 

なぜフェミニスト量産なのか?

理由としては、語り部であり主人公であるキャリーが女性であり、基本的なテーマが「シングルウーマンの幸せ」だから。

 

ファーストシーズン第1話をはじめ、随所に男性からの目線や意見・思想をインタビューのような形式で答える演出をしているが、それらはあくまで補助的なポジションに近い。 

 

「男は〜」、「女は〜」と二極性のあるものを見つめ直して正解や結果をだすのだが、すべて「女性目線」として収束してしまっている。

 

対男性という構図が、「男性はこう行動した」という主観に基づいて物語に色味をつけ、また良い印象を、時にクソのような印象を付けてしまうのだ。

 

また、それらを酒の肴や話のネタとして女性同士のコミュニティに生贄のごとくゴシップ同様、茶菓と化す現象をうまくドラマに組み込んでいる。

 

組み込まれたドラマ

キャリーの書くコラムは基本的に、男女の傾向→確認行動→目的の有無→成功の可否→ 結果→結果の報告(茶菓)が劇中作におけるソース。

 

つまりネタのために行動している部分が主軸に組み込まれているのだ。だから、ドラマとしては綺麗に魅せられているのだが、はたしてリアルのドラマはこのようなパターンはされるだろうか?

 

面白いドラマは神の視点であるから面白いのであって、現実の世界においてはSATCのような構図は時代的にもなかなか有り得ないかもしれないし、面白くはないのかも。

 

何度も見てしまう呪縛

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基本的に自分は気に入ったドラマ・映画は何度も見てしまいますが、とりわけこのSATCは数えられないほどリピートしています。

 

セックスシーンも多く、ファッションも当時のものとはいえかなり面白みがあり、ドラマ性は前述の通りで時代を越えても自身を省みるきっかけになるからなのか。

 

ただ、スタートが30代なので、演者の老化に伴い続編はもう期待出来ない(というよりしないでほしい)。

 

60代のセックスシーンは少し構えるものがあります。

 

SATCのヤング版といえばgossip girlやThe O.C.が挙げられますがそのどれもがSATCを超えているとは個人的には思いません。キャストの魅力は別ですが。

 

余談

キャリーのボーイフレンド()、ミスター・ビッグは(本名ではなく)大物という意味合いで名付けられており、巨根という意味合いではないのですが、次のドナルド・トランプという紹介をファーストシーズン序盤でされています。

 

かくいう今日のアメリカ大統領、ドナルド・トランプカメオ出演しており、また多数の有名ブランド、有名雑誌、有名人なども登場するという、ストーリーや映像以外のし掛けもあって現在までの人気があるといえます。

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