デパス時々メンソール

わたしの棺桶に誰を入れるかを考える日々

映画:ポゼッション

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あらすじ

妻と離婚したクライドは、週末に二人の愛娘と過ごすことを楽しみにしていた。しかしある日、次女のエミリーがガレージセールでアンティークの木箱を購入したことで事態は急変する。それ以来、彼女は徐々に暴力的な性格になっていき、ついには常軌を逸した行動を取るようにまでなってしまう。これに危機感を抱いたクライドは、原因はあの木箱にあると突き止め、ついに木箱に隠された恐ろしい秘密を知る。

ポゼッション (2012年の映画) - Wikipedia

今回のターゲット

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幼女(演:ナターシャ・カリス)である。

 

ホラー映画といえば、子供が取り憑かれるのがパターン化されている。たとえば、有名な映画「エクソシスト」では、リーガン役などが子供とはいえない文字通り狂った演技をこなしている。

 

そしてさらにパターン化されているものといえば「実話をもとに」というフレーズである。

 

実話を元にしたフィクションという体裁があるのだが、実話というのも"どの程度なのか"と言われると半分にも満たない。たとえば今作紹介している「ポゼッション」では、持ち主の家に害虫などの虫が出て来るなどの話が出て来るのだが、映画のように「蛾まみれ」となっていたのかどうかは不明なのだ。

 

今回はそういったセオリーとは別で少し注目すべき点がいくつかある。

 

キリスト教系悪魔ではない

よくある悪魔ものは、キリスト系のものが多い。だが今作は、ユダヤ。(キリスト・ユダヤのどうのこうのの細かい部分は省略する。従って、)どちらかといえば悪魔というより妖怪に近い。しかもどこから発生し、どうやってユダヤの「ディビュークの箱」に封じたのかどうかは一切説明がない。さらにいえば箱の作者は「ポーランド人」である。要は原因となるものの詳細が謎というより雑

 

子供だったから殺されず乗っ取られた

この話をよくよく見てみると、成人した人は殺される(或いは重症に遭う)。この主人公の少女は中身に入り、CTスキャンで確認されるように臓器の中に隠れている。そこから少女を乗っ取り、悪事を働くというのが今回の悪魔の行動。つまりロリコン処女性に霊的に価値があるということが暗に示されている。これは今作に限った話ではないが。

 

開けた本人ではないユダヤのラビの息子が被害に遭う

これは完全にオチなのだが、この物語の「怖さ」であるキーアイテムを持つものは不幸に遭うというものなのだが、乗っ取られるには条件があり、「箱を開ける」ことが必須条件のような演出があった。(箱にはヘブライ語で「開けるな」と彫られている)

だが、娘を助けるためにニューヨークまで来た父親が連れてきたユダヤのラビ(司祭)の息子は、再び箱にディビュークを封印したという行為が恨みを買ったのか、箱を持って帰る途中に事故に遭う。これは悪魔によるものなのか、本当に事故なのかは不明。だが映画的には悪魔がそうしたという印象を受けてしまう。先に記述したとおり、悪魔憑きの条件とは別で封印状態でも不幸に遭わせることができる悪魔というのはチートすぎないだろうか?箱そのものは開ければ不幸に遭うから悪魔を封じるためのもののはずなのに、箱を持つだけで不幸になるというダブルスタンダード。

 

悪魔と悪霊の違い

悪魔はキリスト教やユダヤ教における元天使というポジションにいる高位の存在と、他宗教の神などが上げられる。つまりは「神の敵」。だが悪霊は文字通り悪い霊なだけ。日本人はここにどういう違いがあるのかを説明がないとわかりづらいのだが、今作では「魂の有無」という表現で差別化を図っている。魂がないから、魂を持つ清い存在、つまりかわいこちゃんを狙うわけですね。劇中では中年オヤジである父親に取り憑いたので絶対ではない模様。(ラビの息子がユダヤの呪文?を唱えてる最中だったので)悪魔は嫌がっていたようにも見えたのでやはりかわいこちゃんでないとダメなのかも。

 

「ポゼッション」はどこで観れる?