THERMAL CRISIS

わたしの棺桶に誰を入れるかを考える日々

アニメ:DEVILMAN crybaby 本当の悪魔は人間の中にいるかもしれない

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原作・ならびに関連作品は未読/未視聴です。

今作が初デビルマン。ということでほかの感想やネタバレなどは一切見ずに視聴しました。

 

いきなりエロいし、とにかくグロい!

 

とはいえ、それは最後まであるんだけども、デビルマンって原作もこうなの!?と思いながら見ていくに連れ、どんどん引き込まれた上で9話でドン引きしながら泣きました。 9話エンディングに希望を感じますね。

あらすじ

主人公、不動明はある日親友の飛鳥了から、地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が復活し、地球を人類から奪い返そうとしていることを知らされる。了は明に、デーモンの超能力を取り入れて戦わなくては人類に勝ち目はないと、デーモンと合体する話を持ちかけてくる。明は、悪魔の力と人間の心を持つデビルマンとなることに成功。デビルマン、不動明の戦いが始まる――。

概要

永井豪原作、NETFLIX配信限定の全10話のリメイク(?)アニメ。

地上波では表現できない様々な要素を踏まえたエログロ・カルトの世界を世界的に評価されている湯浅政明監督が手がける。劇伴は電気グルーヴのサポートメンバーでもある牛尾憲輔、メインテーマミュージックは電気グルーヴ、ラップ監修はKEN THE 390、さらに特別ED曲に石川卓球と七尾旅人のユニット「卓球と旅人」を起用するなど話題性も高い。(他にも音楽や声優に関しては、般若、女王蜂のアヴちゃんなども登場)

 

『DEVILMAN crybaby』はどこで観れる?

 

 

以下の内容には『DEVILMAN crybaby』の重大なネタバレが含まれています

 

 

 

 

 

 

 

超ドロドロの夢精を天井にぶちまける主人公

その名は不動明。陸上部。両親ともに海外に仕事で留守にしており、牧村一家に居候している。ある日幼少の頃からの仲である飛鳥了が現れ、とあるサバトでデビルマンとなる。その後体つきや顔つきや目つき、さらには髪型まで変わる。デビルマンとなった明は陸上部での練習で人間離れした走り方をし、周りからの目線も変わる。

その正体は、悪魔・勇者アモン。(アモン (悪魔) - Wikipedia)デビルマンとなってから明は性衝動と破壊衝動と食欲を炸裂。本作の第5話では天井に大量に夢精しているシーンも…。起きた明は自分の鼻をつまんでニオイをシャットアウトしていた。その後、遊郭をよだれを垂らしながら無意識(?)に勃起しながら徘徊する(悪魔・シレーヌと対面したときは勃起していない)など、身体自体の性衝動はまさに理性を失った状態そのものだが、なぜか心は人間のままらしい。

男もイケるスーパー高校生

その名は幸田燃寛。陸上のスーパー高校生として活躍するも、その正体は悪魔を内包した人間(デビルマン)だった。彼がスーパー高校生となり得た理由としてはやはり悪魔の力だった。その後セックスしながら勢い余って殺してる始末(第6話)。

ひどすぎる鬱エピソード

主人公の母親が父親(悪魔)に殺され、周りの人間も巻き込んで殺し、顔だけを身体に埋め付け顔は自我がある(「私はもう死んでるの」と息子に殺すよう求める)(第4話)などグロテスクな描写にはキリがないが、なんといってもグロの極みは、陸上界で名の知れていたヒロイン牧村美樹の最期。

親友のミーコもデビルマンになり、悪魔の存在が明るみになると世間では悪魔ではない人間への「悪魔と疑わしきものへの差別や弾圧」が展開。

そんな中、牧村一家の一員の牧村太郎(タロちゃん)が悪魔化してしまい、その母・牧村亜樹子はタロちゃんを連れ家を去る。探しに出かける父・牧村ノエルは混沌と化した街中を探し、やっと見つけた先では息子が異形の姿に成り果て、しかも妻を食べている様子を見て絶叫する。その瞬間、悪魔がいると察知された人間たちに撃たれ、間一髪のところ間に合わず明は3人の「死体」を持ち去り葬る。(第8話)

牧村家に戻った明は、両親と弟が死んだことを美樹に告げ、咽び泣く。その後、「不動明が悪魔であると世間に発表した」了のところへ向かう明。その途中では人間が人間を弾圧していた。彼らを弾圧するならデビルマンである自分を殺せと泣きながら盾になる。美樹がデビルマンの不動明が牧村家にいたこと、不動明が自分のことではなく他者のことで泣く他人思いだったこと、人々がそれぞれ思いやることで変われることをSNSで発信。すると弾圧の中にいた人々は改心し、デビルマン・不動明と和解するも、デビルマン幸田率いる悪魔軍団により攻撃を受け、改心した人々や弾圧されていた人々は巻き添えで死亡する。

明が留守の最中、SNSを通じて牧村美樹は自身が不動明と生活を共にしていたこと・不動明が悪い人間ではないことを主張するもデビルマンを支持していることを世間に露呈する。結果、美樹の想いは一部の人間には伝わるがどうしても全員には伝わらず悪魔の仲間・或いは悪魔だと思われ牧村家に襲いかかる近所の人間たち。逃げる仲間たちの抵抗虚しく、デビルマンであるミーコの力も及ばず、仲間の裏切りもあり全員残酷にバラバラに虐殺される。牧村家に火を放たれ、美樹をはじめ仲間たちは頭部や胴体、四肢をそれぞれバラバラにされた上で串刺しにされ狂気の坩堝(るつぼ)の中、祭りの如く晒されていた

キリスト教なくして本作は真に認知できない

牧村一家はクリスチャンだし、サバトが行われた場所は教会だった。悪魔が出現する条件は基本的にカオスな空間だし、より詳細に書くなら暴力・血・淫らな空間であれば出現しやすいということだった。

デビルマンの世界では、悪魔=先住種族ということで、歴史上の風変わりな伝説や怪物などはすべて悪魔であると説明されている。また、現代においては人間に擬態しているものも存在しており、その行動には食欲や性衝動・暴力衝動といった心しか無いとされている。

サタン以外はすべて悪魔であり、サタンは悪魔軍団を率いているものの悪魔ではなく堕天使という設定。

 

諸説あるが、聖書を読んでサタン=ルシファー(ルシフェル)という解釈をする人間もいるが、全くの別人だと解釈する人間もいる。だが現代では多くの人が同一人物説を信じており、デビルマンでのサタンもルシファーが堕天した存在だと内含されている。

やがて、天で戦争が始まりました。ミカエル(天使の長)と部下の天使たちは、竜とその手下の堕落した天使たちと戦いました。
(ヨハネ黙示録12章第7節)

彼らに言われた、「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た。

(ルカによる福音書10章第18節)

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(ベリー公のいとも豪華なる時祷書より堕天する美しいルシファー)

 

本当の主人公はデビルマンじゃなかった

最後まで見たらわかることだが真の主人公は了だった。

了はサタンだった。生まれながらサタンの自覚こそないものの、その力を使っていて、しかも知識も大人顔負けだった。サタンの自覚は終盤までなかったが、無意識にサタンとしての行動を取っていた。自身の過去をたどる途中自身がサタンであると知り覚醒。付き人(?)のジェニーが悪魔だったことで完全に悪魔側へ。全世界へ向けて『悪魔の正体は人間。人間は誰しも悪魔になり得る。不動明が悪魔である。』と発信。悪魔軍団を率い、地球を跋扈する人間を殲滅するために行動を起こす。また、デビルマンである明を誘うも、拒否され結果的にデビルマン軍団と悪魔軍団で最終決戦になる。驚異的なサタンの力でデビルマン・不動明を圧倒し殺すも、孤独故に明を失ったことを後悔(?)するところで愛情が芽生え、明の半身を失った骸を抱きかかえる。明に応えを求めながら咽び泣く中、神の軍勢が地球に迫り、幕は降りる。

最初から論理的に動く、愛情的な面を理解していなかった了だったが、最後の最後で明が息絶えたときに愛情があったと確信できる。悪魔にそういう思いやりがないと説いていた了だったが、悪魔であるシレーヌとカイムの間にはそれぞれの心情があった演出がされており、明もシレーヌとカイムら悪魔たちにも思いやりの心があったと了に述べている。

本作の疑問点

 

  • デビルマンであり人間であることに幸田は葛藤していたのに悪魔側についた理由が安直すぎる。
  • 同じくデビルマンになって見返そうとしていたミーコがあっさり美樹と和解する展開が理解しにくい。
  • 美樹を惨殺されて人間に絶望しているデビルマンである明が、人間側についてサタンである了と戦う理由がよくわからない。
  • ラップが唐突すぎる。
  • 了がなんの教授だったのかわからない。
  • 美樹の部屋はなぜかデビルマンのポスターだらけで、それでいて明がデビルマンであることに気づいていたかどうか明らかになってなかった。
  • ラップが唐突すぎる。
  • ボイパ担当1名とラップ仲間1名が裏切って同じラップ仲間を惨殺する理由がわからない。
  • 明が戦闘中負傷して、欠損した部分を他のデビルマンと合体して吸収するが元のアモンの悪魔の体として復活する意味がわからない。
  • デビルマン幸田が男とセックスするシーンが1回だけしかない。
  • ラップが唐突すぎる。
  • 牧村家の黒猫が死んでデビルキャット化してデビルマンを先導してる意味がわからない。
  • 重要なアイテムであるピアスの位置が逆。